枝葉末梢より本質を

2018/7/2

 先日、若い者に言われてしまいました。
「社長、ホームページ、全然、更新していないじゃないですか。ブログはお孫さんのことばっかりで・・・。」                        

・・・それに対して私は、
「言うべきことは全て書いてある。書くことがあるとすれば見積もりに関して書く位だ。写真なんかいちいち交換していたら、時間ばっかりかかってしまう。仕事をしていれば写真が増えていくのは当たり前だし、そのたびに時間を割いてHPばかりいじっているわけにはいかないんだよ・・・。」  その後、若い者は何か言いたそうでしたが、黙ってしまいました。

 更新をさぼる言い訳でしかありませんが、実際、面倒でしょうがない。
お客様に知らせたいことはしっかり書き込んであるし、このほか、何を書けと言うのか?
ちゃらちゃらと飾り立てる暇があったら他にやることがたくさんある身では、HPの存在はうとましいと思うほどです。(小さい会社なものですから・・・)
 が、お客様には私の仕事に対する気持ちを知ってもらいたいし、知り得た知識も必要程度、知ってもらいたい・・・。

 そんな自分から見て、他社のホームページは実に良く作られています。ホームページのみならず、チラシや広告なども・・・。

 まるでメーカーがペンキ屋さんを対象とした広告を出しているみたいで・・・。

 確かに近頃のお客様は、インターネットなどの普及で、その知識は豊富で、こちらが舌を巻くほどです。

 お客様に尋ねられれば仕方ありませんが、いきなり広告で「シリコン樹脂塗料を使うから・・・云々」と謳ったところで、素人のお客様に何がわかります?逆に「ウレタンアクリルシリコン樹脂はそれに比べてどうなの?」なんて電話で問い合わせがあったら、その場で即答できるでしょうか?

 私どもは契約を頂いたとき、見積書・契約書、保証書・仕様書を提出します。その仕様書には、使用機材、使用材料の全ての解説をしてあります。契約以前は口頭で各使用材料の効能を言うだけです。

 私が言いたいのは、職人として、こだわりを持った仕事をしていますか?と、言うことです。

 メーカーの製品の効能に、おんぶにだっこのセールストークやチラシ・広告には、職人さんは不在です。

 メーカーの製品のいい所ばっかり信じて、ちゃらちゃらと上辺を飾るのはいかがなものでしょうか?

 例えば製品に欠陥があって、後に苦情が出たにしても、メーカーは「塗り方が悪いんだろう」で、終わりです。  経験を積んだ職人さんは思い当たるでしょうが、二昔位に流行った「単層弾性材」は塗った後、膨らんでしまう、膨らみやすいということで、もう、使う人もいないでしょう。又、「万能下塗材」みたいに売り出した微弾性の材料も、やはり膨らみやすい(家の構造上、又は壁材の性質上の原因もある)という事が後に解りました。今では改良されたものが出ています。大学出の偉い人たちが開発した材料でさえこの有様・・・。ま、所詮、人間の作るものですから当たり前といえば当たり前。

 材料を塗ればいい、後はメーカーの責任だ、と、言うような職人さんは、いないと思いますが、職人さんの「塗装業」としての本質を忘れず、お互いに精進を重ねていきたいと思います。

 では、塗装の本質とは?

 それは「美観」と「保護」です。下地を守るという観点に立てば、自ずと塗り方も変わってくるでしょうし、どのように塗り上げていくかも判ります。また、材料の選択にも言及することになるでしょう。メーカーが開発したいろいろな樹脂や機能も、いかに長持ちさせるか、という事に尽きるのではないでしょうか?

 「美観」は「保護」を考えて塗っていけば、後から付いてくるようなものです。保護を考えて塗っていけば、その美しさは当然、長持ちしていくでしょう。

 今回、お客様に読んでいただくというより、同業者に向けてのような内容になってしまいました。

先日、あまりにひどい業者を見たものですから・・・

 

 

 

 

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室内塗装     読書

2017/3/20

タイトルの前に室内塗装と入れたのは、今から書く内容には関係なく、こうした方がインターネットの検索に引っかかりやすいと、このホームページの制作会社の人に言われたからです。 

読書はおもしろい。

私は中学校の頃から一貫して読書を楽しんでいます。

最初はルパンシリーズ、ホームズシリーズ、江戸川乱歩シリーズと読みふけりました。

推理小説から入って、「ジャン・クリストフ」「レ・ミゼラブル」や山本有三など、どんどん読んで、い

わゆる歴史小説は、二十歳前後から興味を持ち、読み始めました。

 本が傷んで買い換えるほどに読み込んだものは、司馬遼太郎の「峠」と山岡荘八の「徳川家康」です。

 特に「峠」などは4回、買いかえました。声に出して笑ってしまうほどに面白い部分もあり、時のたつ

のを忘れるほどです。上下2巻で、ざっと粗筋を書けば、1巻では、自分を学理(陽明学)に忠実に生き

ていけるようにように育てていき、2巻では学理に忠実に、現実世界の明治維新時の混乱の中で自らの

藩、越後長岡藩をどのように守っていくかに粉骨砕身、努力していく、という物語です。

 この小説の中で、河合継之助は「立場」ということをよく言っています。

「わしは越後長岡藩の家老であり、越後長岡藩は徳川家の譜代大名である、徳川家に何の忠義も尽くさ

ず、新政府のいいなりになれるか」と、徳川家のために新政府に一言、言わねばならぬと言って、藩の殿

様と藩士とで、混乱の渦中にある京都に出かけていく。新政府の面々に一言、言っても、その場には訳の

わからない公家がいて、「うん、わかった。確かに聞いた。」と軽い一言で終わってしまい、失意のうち

に帰国すると、その後、徳川慶喜が政権を新政府にゆだねる「大政奉還」という事件があって、継之助に

言わせれば、譜代藩が捨てられた形となります。

「捨てられた藩が佐幕・・・幕府をたすけるというのもおかしな話だ。・・・では、自主独立の立場を

守って 法人 と言うような形をとろう。」と、そのために過剰なほどの軍装をし、それがために、か

えって新政府ににらまれ、最終場面に移っていくわけです。

 自分は会社の幹部であることが先か、門田家の主人であることが先か、夫で、父であることが先か、な

どと本気になって考えたこともありました。・・・夫と父が同格で対外的には門田家の主人、会社の幹部

は一番下、というのが私の答えです。こちらが思うほど、会社はこちらを思いませんからね。

 

「徳川家康」も面白く、文庫本で全26冊の大作ですが、読でみると長さは気にならず、小説の中に入り

込んで疑似体験を楽しんでいます。この山岡荘八という作者、かなりの人間通と思います。半端な描写

ではなく、よくここまで人間の心のひだを書き表すことができるなあと、思うほど。つまらぬ小説などは

もっともらしく言葉を連ねても、どうも「つくりもの」であることが感じられて、白けてしまう。

 

 信長の命令で、自分の嫡子を切腹させざるを得ない羽目になり、実行するわけですが、雨の中を謹慎の

身でありながら、自分の潔白を父親である家康に信じてもらうために訴えにくるのですが、家康は言葉冷

たく追い払う。   その後、嫡子信康が切腹するわけですが、その間の父親としての苦悩が痛いほど

よくわかるような気がして、このくだりになると私も泣いてしまう。

 

自分の場合どうしても、のめり込んでしまう癖があり、客観的に読み進むのが苦手です。苦手も何も自然

と入り込んでしまうので、どうしようもありません。

 もっとも、学術的なものやビジネス書などはある程度、冷静に読めますが、数字の入ったものは全く身

が入らないのでそれも困っています。

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タマちゃんとキャラメル-2

2017/2/23

 我が家にはタマちゃんのおばさんと母親が小さい頃に見た「となりのトトロ」のビデオがある。

この物語の冒頭で主人公の子供たちが、トラックの荷台で引っ越しの荷物の間から父親にキャラメルをあ

げるシーンがある。  タマちゃんは「じいちゃん、あれな~に?」

「あー、あれ、キャラメルっていう甘くておいしいアメだよ。」

「こんど、セブンでかって~。」  「はいよ~、一緒にかいにいこうね~。」

「だめ~!!」  ・・・母親の怒号が響く・・・

「じいちゃん、タマは虫歯があるんだからダメだって~。歯医者にもいわれてるんだから~。」

「ちっ、うるせ~な~」と、これは我の心の声・・・。

 さて、タマちゃんは3っつめのキャラメルを食べ終わった。満足したようだ。

 我は洗面所に立ち、歯間ブラシと糸ようじ、電動歯ブラシを手にして、タマちゃんを膝の上に。

「はい、タマ~、ポカリでクチュクチュゴックンして~。」

後、膝の上で仰向けに寝かせて、ここで、1回、チュ~をする。そして口の中に電動歯ブラシを入れ、歯

の裏側を磨く。

 歯茎にブラシが当たるとタマちゃんは「アハハハ~」と笑い出した。くすぐったいらしい。

次に歯間ブラシと糸ようじを使い再び「はい、クチュクチュゴックンだよ~。」

「は~い」右手を挙げて答える。  また、ホホをふくらませて、クチュクチュしている口が可愛い。

「じゃあ、下に降りておやつを食べようね~。」   「は~い」又、右手を挙げて答える。

我はタマちゃんを抱き上げ、左腕に抱え直し下に降りる。

 階下では女房がタマちゃんの妹の「なっちゃん(1歳半・・・夏姫)」にビスケットを食べさせてい

る。(なっちゃんの話はいずれ改めて・・・。)

 タマちゃんに牛乳とビスケットをやり、その後、コンビニで買った「酢ダコ」(酢漬けのタコを薄い紙

のようにしたもの?)を食べさせる。

女房が「はい、食べたらお茶を飲んで~。」と、二人の孫娘にお茶を飲ませる。

これで口の中の「甘さ」はすべて取り去られ、虫歯の心配は無くなったと思うのだが・・・。

 

 

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タマちゃんとキャラメル -1

2017/2/14

 昼寝をして、起きるなり「ポカリ!」といって、ポカリスエットを飲む。身体が冷えぬよう、上着を着せると机の前のイスに座り、アンパンマンチョコレートを食べる。

・・・口の周りはチョコレートだらけ・・・

「じいちゃん、キャラメル、ちょうだい!!」今度はキャラメルをほおばる。

チョコもキャラメルもポカリも母親に「食べさせないで!!」「飲ませないで!!」と言われたものばかりである。  あの甘さが口に広がって、いつまでも残る感じが虫歯を育てる要素だそうな・・・甘党の私に言わせれば、あの まったりと口に広がる甘味がたまらないのだが。

 孫の玉姫は親の思いも私の気持ちも知らず、ふたつめのキャラメルを食べている。

 こどものものを食べる姿は無心で、とても可愛い。ジジ馬鹿だろうが、くちゃくちゃ音をさせて食べていても、顔立ちの品の良さが その下品な音を消し去って余りある。否、その音ですら可愛くてならない。

 我は玉姫に飛びついてキスをし、口の周りをなめた。

「甘いなあ・・・」チョコとキャラメル入りのヨダレだ。甘くて当たり前だが、タマちゃんは「いやだ~。」といって我の顔をひっかいた。  孫娘はあまくなかった・・・。顔にまたひっかき傷がついた。

 本当に可愛い。頭からかじりつきたい! 何でもかんでも思うようにしてやりたい!何でも欲しがるものを買ってやりたい! いつも気に入ることだけしてやりたい!この思い、もてあましてしまう。

「じいちゃん、もっと~。」    はいはい、今、あげるからね~。 キャラメル、続けてみっつめ。 顔は「くれて当然、あたりまえ」みたいな顔をしている。あげると顔の表情筋を活発に動かしてとてもおいしそうに食べている。                     ・・・次回、完結!!  (笑)

 

 

 

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人・人・人・・・すべては人の質による

2017/1/23

 「人・人・人・・・すべては人の質による」
別に「某拳法」のキャッチフレーズと言うわけではありません。
塗装の話です。

 

 アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・・・主要な塗料の樹脂名です。
アクリルだからダメ、フッソだから持ちがよい。 そう、単純に思っていませんか?

 

 塗装はそんなに単純ではありません。
なぜなら施工するのは人間だから。それまでの経験に基づいて作業を行うし、
個性もある、癖もある。完全な管理の下に置くことは不可能です。

 

だからおもしろい。
どれほど真剣に目の前の作業を丁寧にこなしていくか。どれほど自らの周りに
アンテナを張り巡らせて、「生きた知識」を自らのものとするのか、精進するのか。

 

 メーカーからの手引書、効能書きだけでは生きた知識を得ていることにはならないと思います。あくまでもそれは基本、大筋であると思っています。
そうでなければ、誰しもが一流の職人になってしまって、腕の上下など、なくなってしまいます。そんなの、職人としても面白みがありませんよね。

 

 湿度や気温のしっかり管理された工場内で作業するわけではありません。
夏は異常な暑さの中で、冬は手がかじかんでしまうほどの寒さの中で、作業を行うわけですから、いろいろな場面で臨機応変な処置をしなくてはなりません。

 

いやいや、職人はおもしろいですね。

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